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Festivals 世界の祭り・郷土芸能
カンクーラン/ドゥドゥファミリーによるパフォーマンス
世界無形文化遺産の儀式/世界的に著名な一族による演奏とダンス
セネガル/ ンブール市・ゴレ島
カンクーランはセネガルの一部地域に残る割礼の儀式。歩く樹木のような人が練り歩く/ドゥドゥファミリーの演奏はゴレ島で撮影
カンクーランはガンビアとセネガルの一部地域に残る割礼の儀式でユネスコ世界無形文化遺産にも登録されています。8月~9月に行われ、割礼の儀式のために、少年達が家を離れ、森へ入る日に、樹皮や葉を身にまとい、仮面を付けた、まるで樹木のような姿をした人が現れます。大きなナイフで音を鳴らしたり、甲高い声をあげながら、街を練り歩き、周囲を棒を持った男たちが囲み、威勢のいい声を出して盛り上げます。割礼前の少年や女性は、目が合うと死ぬとされるため、家の中に逃げ込みます。今回の撮影では、カンクーランの儀式に加え、世界的に知られるセネガルの音楽家、ドゥドゥ・ンジャイ・ローズさんの一族による打楽器の演奏とダンスも収録することができました。舞台は、かつて奴隷貿易の拠点だった世界文化遺産の島・ゴレ島。ローズさんは、芸能者の家系「グリオ」に生まれ、アフリカで最も有名な音楽家として活躍。欧米をはじめとする世界の音楽シーンに大きな影響を与えたローズさんの一族が刻むリズムは、熱く、情熱的でした。