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Festivals 世界の祭り・郷土芸能
脚折の雨乞行事
長さ36m、重さ3トンの「龍蛇(りゅうだ)」が街を練り歩く
日本/ 埼玉県鶴ヶ島市
麦わら製の巨大な龍蛇が街中を練り歩いた後、池の中に入って雨乞いの祈りを捧げる
"4年に一度行われる雨乞行事。雨を呼ぶために竹と麦わらで、長さ36m、重さ3tという巨大な龍蛇を製作する。地元住民の手で、竹の骨組みに麦わらで肉付けしていく。練り歩き当日には子どもたちが集まって、熊笹で飾り付けを行う。群馬県板倉雷電神社から持ち帰った御神水を龍蛇に捧げる「入魂の儀」によって龍蛇は「龍神」となる。当日は約300人の担ぎ手が猛暑の中、汗だくになりながら、白鬚神社から雷電池までの約2㎞を練り歩いた。雷電池に到着すると、ほら貝の音が響く中、龍神は池の中へと進み、池の中をぐるぐると回った後、最後に担ぎ手たちの手によって一気に解体され、龍神の魂が天へと昇る。その際、担ぎ手たちは龍神の頭を飾っていた金色の宝珠(ほうじゅ)を奪い合い、周囲は熱気に包まれる。 国選択無形民俗文化財"